Q 髪はすぐに乾かす方がいいんですか?
A すぐに乾かしましょう。ただし、高温のドライヤーの風を同じ所に当て続けるのはNGです。
濡れた髪はキューティクルが開いた状態になっていて、とても傷みやすくなっています。また、髪が濡れたままでは雑菌が繁殖し、臭い菌の温床になってしまいます。
髪はできるだけ早く乾してあげましょう!
ただし、間違ったドライヤーの使い方では髪を傷めてしまいます。キレイな髪を手にするために、以下の手順を守ってください。
@髪を拭くのではなく、頭皮の水気を取るようにタオルドライする
いきなり頭をゴシゴシこするのは絶対にNGです。髪が濡れている状態で強く摩擦すると、キューティクルが剥がれてしまいます。優しくポンポンとタオルに水分を吸わせましょう。
Aドライヤーは髪から15センチ以上離し、はじめに根元から乾かす
ドライヤーが髪に近すぎると、髪が耐えられる温度を超えてしまいます。すると髪のタンパク質が変化し、どんどん固くなります。髪に熱すぎる風を当てるのは禁物です。生卵に熱を通したら元の状態には戻らないのと同じく、熱により固くなってしまった髪を柔らかく戻すことは不可能です。
Bドライヤーを振りながら広範囲に風を当てるようにする
髪とドライヤーの距離を保ったまま、一ヶ所にドライヤーの熱が当たりすぎないよう常に動かしましょう。
C9割乾いた時点で温風を止める
温風だけで髪を完全に乾かしてしまうのはNGです。乾いたあとの髪にも余熱が残り、必要な水分まで蒸発してパサついてしまいます。
D髪と頭皮のうるおいを逃がさないよう、最後に冷風で乾かす
最後に髪に冷風を当てることで、髪の余熱を冷ましながら残り1割の水分を乾かすことができます。こうすることで髪にツヤも出てきます。
髪にダメージを与えないためには、ドライヤーの熱をコントロールする必要があります。ドライヤーの温風を3秒頭皮に当てて、「熱い」と思うようであれば髪に良くない温度です。頭皮は熱さを感じますが、髪は感じないのでついつい同じ所に温風を当て続けてしまっている方は多いのではないでしょうか。一度髪の乾かし方を見直してみてください。
Question 07 自宅編
Q 髪を乾かすときにブラシを使ったほうがいいですか?
A ブラシは髪が濡れているときほど 慎重に!毛先から順番に髪をとかしてください。
髪をキレイに乾かすためには、乾かす前に髪の絡まりをほどいておくことも重要です。絡まったままドライヤーを使ってしまうと、髪がうねってしまいます。
ただし、濡れた髪にブラッシングするときは注意が必要です。髪は濡れているとき、キューティクルが開き、摩擦に弱い状態になっています。そのため、力任せにガシガシ髪をとかしてしまうと、間違いなく切れ毛や枝毛が増える原因となります。
髪が濡れているときは摩擦を軽減する歯の粗いブラシやクシを使いましょう。
そして、毛先から順番にブラシをかけてください。それから、一気にたくさんの髪をとかそうとするのではなく、いくつかの毛束に分けてすこしずつ丁寧にとかしていってください。そうすることで髪が引っかからないようにうまくとかせます。
ちなみに、「豚毛や猪毛のブラシを使うと髪がキレイになる」と雑誌やネットで宣伝されているのを見たことがあるかもしれません。しかし、これさえ使っておけば大丈夫という都合のいいブラシは存在しません。
たとえば豚毛や猪毛のブラシは髪を引っ張る力が強いのが特長です。人によってはたしかにツヤが出ることもあります。しかし髪が細い人や薄い人が使うと逆に髪を傷つける原因になってしまいます。
ブラシにかぎらず、ヘアケア用品はあくまで髪質との相性や今の髪の状態に合わせたものを選ぶことが重要です。高価なものではなく、正直、100円ショップなどで買えるものでも問題ありませんよ。
濡れている髪をとかすときは歯の粗いブラシやクシを使ってほしいのですが、すべりの良い素材でできたモノを選ぶこともポイントです。
また、ドライヤーのときにブラシを使いながらブローすればよりキレイな仕上がりを作ることができます。「ブラシってどのタイミングで入れたら良いの?」と疑問に思っている方は多いですよね。私がオススメしているのは、根元10センチが全体的に乾いたタイミングからです。
根元10センチが乾いているとちょうど髪の中間も毛先部分もほどよく乾いています。
ちなみにブロー初心者にもオススメなのは「デンマンブラシ」です。
Q ドライヤー選びのポイントは何ですか?
A 強い風が出て、軽いものを選んでください。機能は気にしなくてOKです。
今、世のなかにはたくさんの種類のドライヤーが出ていて、どれを選べばいいのか悩んでいる方もいらっしゃると思います。しかし、ドライヤー選びのポイントはシンプルにふたつだけです。
・風力が強い
・軽い
これだけを重視してください。
その分、風力が弱いドライヤーでは風を十分に髪に当てることができず、乾かすのに時間がかかってしまいます。
髪からの距離が遠くてもパワフルな風で乾かせるドライヤーを選んでください。
また、「軽い」というのも重要です。乾かしている間ドライヤーをずっと片手で持ち、しかも風の方向を変えるために振り続けることを考えると、軽いものでないと単純に疲れてしまいます。
「軽い」という基準は単純に何百グラムという重さではなく、実際に手で持ったときに軽く感じるかどうか、ということです。重さでは測れない「重心」が自分に合うかどうかチェックしてみて下さい。
機能面では「マイナスイオン」など様々な効果をうたっている商品があります。しかし、実際に効果があるのかどうか分かりません。少なくとも私としては付加機能によってドライヤーが重くなってしまうことのほうがデメリットであると思います。値段も高くなりますし。いちばん良くないのは、ドライヤーの使いづらさや手の疲れを理由に、髪が半乾きの中途半端な状態で終わらせてしまうことです。髪が乾ききらないまま放っておくと、ダメージを受けやすく、臭いの元となる雑菌が繁殖する原因にもなります。